編集者スーパースター列伝<文学編> 後発は先発をどう乗り越えようとしたのか?
売れる本を生み出すには、スーパースターの著者に依頼するしかないのか?
あるいは、スーパースターの著者を育てるしかないのか?
いやいや、そもそもそのスーパースターの著者は誰が生み育てているのか?
それは、スーパースター編集者によって売れていたのでは?
では、そのスーパースター編集者はどのように生まれたのか?
日本の文学史を、スーパースター編集者の闘技場としてとらえ直す、編集者たちの架空のバトル集。
作者―活字―印刷―出版―流通―読者という“本”の枠組みが壊れて久しいこそ、
閉じられた本=場を離れ、他律=多律的世界へ。
<目次>
第1試合 佐藤辰男(メディアワークス)VS太田克史(講談社)
~匿名性を巡って:ゲーム×漫画×文学~
第2試合 角川春樹(角川書店)VS見城徹(角川書店)
~有名性を巡って:映画×音楽×文学~
第3試合 三島由紀夫(新潮社系)VS寺山修司(芳賀書店系)
~露出を巡って:演劇×写真×文学~
第4試合 神吉晴夫(光文社)VS村松友視(中央公論社)
~文壇圏外を巡って:ミステリー×エッセー×文学~
第5試合 山本実彦(改造社)VS菊池寛(文藝春秋社)
~芥川龍之介を巡って:全集×賞×文学~
『文芸メディア発展史~文芸家/写真家/編集者の追いかけっこ~』(2016年9月発行)~
~『小説家/写真家になりたい人へ』(2017年8~12月アップロード)を加筆・改題・REMIX。
出版社/文芸賞年表付き。